普段何気なく目で見ているものには、それぞれ色があります。その目の前にある色を、私たちはなんの疑問もなく当たり前のものとして受け入れてますよね。ところが、色の見え方は人によって違うのかもしれないという話があり、小さい頃から私はこの話の可能性を少しだけ信じています。といっても、たまに話題になる「人によって見え方が違うドレス」とか、「人によって見え方が違うサンダル」のような、錯視の類や、個人の微妙な色覚の違いの話ではありません。
ひとつ、例を説明しましょう。
例えば、「赤」はトマトの色であり、血の色であり、日本の国旗に使われている色で、それは誰にとっても紛れもなく「赤」という色ですよね。また、例えば「緑」はJR東日本のロゴの色だし、一般的に葉っぱの色でもあって、これも誰にとっても紛れもない「緑」という色です。ところが、あなたにとって「赤」く見えているその色が、ある人にとっては、あなたが言うところの「緑」色に見えているかもしれないということが考えられます。
上の図のように、同じ赤いリンゴを見ているつもりなのに、相手は「緑」を「赤」として認識している可能性がある。その人にとっては、あなたが言うところの「赤」という色は、「緑」なんです。「肌色」は、人の皮膚の色だが、別の人からしたら超人ハルクのような緑色の肌こそ「肌色」の可能性もあるということですね…。
昔から度々そのようなことを考えてしまい、ふと気になって調べてみることがあります。ところが、色の捉え方が万人同じであるという根拠は、今のところ見当たらないんですよね。他人に憑依して、同じ脳と同じ眼を使って世界を見ることができたら、この説を確かめられるのかもしれないですが、そうゆうことができるのはいつになるのだろうか…。そうなると、もはやSFの世界ですね。笑
私に見えている色の世界はとても美しい世界です。仮に人によって見えている色の世界が違うのだとしても、私はこの色の世界を見ることができてよかったと思えます。ただその反面、他の人には色の世界がどのように見えているのか、好奇心でちょっとだけ覗き見させてほしいという気持ちにもさせられますね。
一体、色の世界の真実はどうなっているのでしょうか。どこかの優秀な研究者の方が、この謎を解き明かしてくれることを願うばかりです。
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コメント
まさに、私が生まれて十数年考えていたことが文字になって示されています!
自分ではうまく説明ができなくて、誰からも「は?」とか、「だからなに」などと言われてきました。
自分が普通である、とか、皆と同じである、という確証がないのに、なぜ疑問に思わないのかしら!?
いつの日か、死ぬまでに、誰かの頭のなかに入っていって、確かめてみたいですよねぇ、、、
何が事実なのか、考えても考えても答えは出てきそうにないけれど、こうして同じ疑問を持つ方に出会えたことを幸せに思います。
感動です。
見ている色は一緒だけど、どういう色に見えているのかは誰にもわからないんです。
ただ、生まれたときから綺麗な色だとか汚い色というのはこういう色だと洗脳されてしまってるんですね。実際に自分にとっては汚い色も、他人はその色を綺麗だと認識してしまってる可能性があるなんて、考えてても結論はでないけど、面白いですよね。自分も偉い学者が論文を発表するのを待ちたいです。生きているうちに叶えばなぁ…